タバコに代わる次世代の嗜好品として成長を続ける電子タバコですが、最近の研究では、タバコから電子タバコに変えることで発がん性物質が減少することが発見されたようです。アメリカの研究結果について英文記事の翻訳をご紹介させていただきます。

出典: US Study: Switching From Smoking to Vaping Reduced Carcinogen Presence

電子タバコに変えることで発がん性物質が減少

カンザス大学がんセンター、カリフォルニア州立大学サンマルコス校、ブラウン大学による共同研究において、研究者らが電子タバコとタバコの比較で特定のバイオマーカーの存在を比べるため、無作為試験を実施した。


「アフリカ系アメリカ人およびラテン系アメリカ人喫煙者への発がん性物質への暴露におけるPod電子タバコ対タバコの効果」と題されたこの研究では、アフリカ系およびラテン系アメリカ人の喫煙者の中で、電子タバコと従来のタバコの使用を比較する6週間にわたる無作為試験が行われた。


「初期段階の結果では、尿に含まれる4-メチルニトロソアミノ-1-(3-ピリジニル)-1-ブタノール(NNAL)の濃度が6週間目で減少した。その次の結果では、尿中のコチニン、呼気中の一酸化炭素(CO)、呼吸器症状、肺機能、血圧に変化が起こった。


カンザス大学がんセンターのがん予防および抑制研究プログラムにおける共同プログラムリーダー、ニッキー・ノレン博士は、現場の主任調査官を務めた。
「第四世代の電子タバコには高い濃度のニコチンやその他の魅力的な要素が含まれており、電子タバコに切り替えるメリットがあるとともに、加熱式タバコを吸っている人々の健康リスクの可能性を減らすことができるかもしれない」とノレン博士は語った。「我々は、両方のグループにおける暴露のバイオマーカーを調べ、電子タバコにおけるリスクと利益の妥協点を突き止めたかった」


参加者らは過去6か月間以上に、30日中25日以上で1日少なくとも5本タバコを吸った成人の喫煙者で、電子タバコへの切り替えに興味を持っていた人々だ。このデータは、2019年9月18日~2020年9月4日の間に収集・分析された。


研究の概要によると、この研究の被験者にはそれぞれの好みのフレーバーの電子タバコ製品(ニコチン5%)が6週間分提供され、簡単な説明、トレーニングを受けたうえで、加熱式タバコから電子タバコに完全に切り替えるための行動計画も渡された。一方、比較群の人々は通常通り喫煙を続けるよう指示された。


研究の概要によると、この研究の被験者にはそれぞれの好みのフレーバーの電子タバコ製品(ニコチン5%)が6週間分提供され、簡単な説明、トレーニングを受けたうえで、加熱式タバコから電子タバコに完全に切り替えるための行動計画も渡された。一方、比較群の人々は通常通り喫煙を続けるよう指示された。

分析されたバイオマーカーは減少を記録した

収集されたデータは、分析されたバイオマーカーが減少したことを示した。「初期段階の結果では、6週間で尿に含まれる4-メチルニトロソアミノ-1-(3-ピリジニル)-1-ブタノール(NNAL)の濃度が減少した。次の段階の結果では、尿中のコチニン、呼気中の一酸化炭素(CO)、呼吸器症状、肺機能、血圧、過去7日間の加熱式たばこの消費、そしてたばこの切り替え率(電子タバコグループのみ)が2週間目と6週間目で変化した」

ノレン博士は、特定のバイオマーカーの減少率は驚くべきものだったと指摘した。「最も衝撃的だったのは、電子タバコグループの人々が経験した変化の度合いだ」とノレン博士は言った。「通常通り喫煙を続けた比較群の人々と比較すると、彼らのNNALは64%、一酸化炭素が47%、呼吸器症状が37%減少した」

タバコ、電子タバコの両方を使用する喫煙者も恩恵を受けた

さらに、この研究によると、恩恵を受けたのは完全に電子タバコに切り替えた人々だけではなかった。完全に切り替えた人に比べると程度は下がるものの、両方を使用した喫煙者も恩恵を受けていたのだ。「電子タバコのトラジェクトリー下位群で、NNALとCO濃度のレベルは大きく異なった。電子タバコだけを使用した人々が最も大きな変化を経験し、そして両方のタバコの使用者、タバコのみ喫煙した人々の順に続いた。6週間目に、電子タバコのみの喫煙者は、両方のタバコの喫煙者およびタバコ喫煙者よりもはるかに大きくNNALとCOの濃度が減少した。両方のタバコを使用する人々も、タバコのみの喫煙者に比べるとCO濃度は大きく減少した」