数年ほど前からiQOSなどの加熱式タバコが普及しはじめ、最近では続々と新機種も発売されており紙タバコから移行した方も多いのではないでしょうか？
まだ紙タバコを吸っている方のなかにも、iQOSに乗り換えたいと思いつつも具体的にどんな違いがあるのかわからず迷っている方もいると思います。
そこでこの記事ではiQOSと紙タバコの違いについて、有害性やコストといった面から比較してみました。
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iQOSと紙タバコの違いを有害性の面から比較してみた
iQOSも紙タバコもタバコ葉が含まれているという点では同じですが、大きな違いとして「火を使うかどうか」という点が挙げられます。
紙タバコはライターやマッチを使って火をつけることで発生する煙をフィルターを通して吸うものですが、一方のiQOSは火を使わず加熱して発生する蒸気を吸うタバコです。
紙タバコは燃やすことで発生する有害物質があるため、火を使わないiQOSと比較すると有害性の観点で大きな違いがあります。
では有害性の面から比較したとき、具体的にiQOSと紙タバコではどのような違いがあるのでしょうか？
有害性の違い①タールや一酸化炭素などの有無
紙タバコはタバコ葉を燃やす際にタールという発ガン性物質のほか、慢性的な酸欠状態を引き起こす一酸化炭素といった有害物質が発生します。
その点iQOSは燃やさず加熱するため上記のような有害物質が発生せず、従来の紙タバコと比較して有害物質が9割以上軽減されているそうです。
しかしながら最近の研究では、iQOSでもメンテナンスが行き届いていないと微量のタールを含む場合があるという話もあり、有害物質もまったく含まれていないわけではありません。
有害性の違い②副流煙による健康被害の可能性
iQOSをはじめとした加熱式タバコを吸ってみると実感しますが、主流煙も副流煙も紙タバコのような嫌な臭いがありません。
上記でもお話ししたようにiQOSは有害物質が9割以上軽減されているため、副流煙に含まれる有害物質も紙タバコと比較すると少ないことが理由と思われます。
しかし「ニコチンが含まれている」という点ではiQOSも紙タバコも変わらないため、妊婦さん・子ども・高齢者の前で吸うのは控えたほうがよいでしょう。
有害性の違い③発生するニコチンの量
iQOSにも紙タバコにもニコチンが含まれているということですが、燃やしてニコチンを発生させる紙タバコと違いiQOSのニコチン含有量は少ないという話もあります。
しかしながら「火をつける紙タバコ」と「加熱するiQOS」では、そもそもの吸い方に大きな違いがあるためニコチン含有量を比較することは難しいというのが現状です。
そういったことからiQOSと紙タバコを比較した際のニコチンによる有害性に関して、どちらのほうが健康リスクが高いのかという点ははっきりしていません。
iQOSと紙タバコの違いをコストの面から比較してみた
iQOSでタバコを吸うには専用のデバイスが必要になるため、紙タバコと比較するとイニシャルコスト(初期費用)に大きな違いがあります。
では年間で同じ量を吸った場合、iQOSと紙タバコではコスト面にどのような違いがあるのでしょうか？
コストの違い①イニシャルコスト
イニシャルコストに関しては、紙タバコの場合だと1箱あたり600円＋ライターを購入するなら最低110円程度かかることになります。
iQOSは購入するモデルによって異なりますが、本体だけで4,000〜1万3,000円程度かかるためイニシャルコストに関してはiQOSのほうが高いです。
モデルごとの価格帯に関しては、以下の表を参考にしてください。
| iQOSモデル名 | 価格(税込) |
|---|---|
| iQOS イルマ プライム | 1万2,980円 |
| iQOS イルマ | 8,980円 |
| iQOS イルマ | 8,980円 |
| iQOS イルマ ワン | 3,980円 |
| iQOS 3 デュオ | 6,980円 |
| iQOS 3 マルチ | 4,980円 |
またモデルによって専用タバコを使用しなければならず、そのアイコス専用タバコも銘柄によって価格に違いがあり価格帯は530〜600円となっています。
銘柄ごとの価格の違いについては、後述する表を参考にしてください。
コストの違い②ランニングコスト
続いて紙タバコのランニングコストに関してですが、600円のタバコを1日1箱吸った場合だと年間で21万9,000円です。
iQOSに関しても1箱600円のヒートスティックを購入する場合は、年間で紙タバコと同じランニングコストがかかることになります。
詳しくは以下で紹介しますが紙タバコもiQOSもさまざまな銘柄があるため、どの銘柄を購入するのかといったことや喫煙頻度によってランニングコストは異なってくるでしょう。
コストは銘柄や喫煙頻度によって異なる
実際のコストに関しては銘柄や喫煙頻度によるという話でしたが、iQOSで現在販売されている銘柄とその価格はどうなっているか確認しておきましょう。
| iQOS専用タバコ銘柄 | 価格(税込) | 対応モデル |
|---|---|---|
| マールボロ・ヒートスティックシリーズ | 600円 | iQOS 3 デュオおよびそれ以前のモデル |
| ヒーツシリーズ | 550円 | iQOS 3 デュオおよびそれ以前のモデル |
| テリアシリーズ | 580円 | iQOS イルマシリーズ |
| センティアシリーズ | 530円 | iQOS イルマシリーズ |
最新モデルのiQOSイルマシリーズに対応しているものであれば530円と580円のものがあり、ランニングコストを安く抑えたいなら530円のセンティアを選ぶと良いです。
紙タバコに関しても高級タバコに分類されるタバコを除けば高いもので650円前後となっている一方、20本入りで安い銘柄はフィリップ・モリスやキャメルの430円などが挙げられます。
ナチュラルアメリカンスピリットに関しては14本入りで420円となっていますが、ほかの銘柄と比較すると1本あたりの燃焼速度が遅いため、その分喫煙頻度が少なくなればコストを抑えることができるでしょう。
いずれにしても度重なるタバコ税の増税を受けて、今後もタバコ1箱の価格はどんどん高くなってくることが予想されます。
有害性やコストを考慮するなら電子タバコがおすすめ！
ここまでiQOSと紙タバコを比較しながらその違いについてお話ししてきましたが、有害性に関してはiQOSのほうが含有する有害物質が軽減されているものの、どちらもまったく健康被害がないとは言い切れません。
またコスト面に関してはイニシャルコストがかかる分iQOSのほうが出費がかかりますが、臭いや有害性などを考慮して自分に合ったほうを選ぶとよいでしょう。
しかし有害性・コストどちらも気にせず喫煙を楽しみたいなら、加熱式タバコや紙タバコではなく電子タバコがおすすめです！
ここからは、電子タバコをおすすめする理由について確認していきましょう。
iQOSや紙タバコと比較して有害性が低い
紙タバコにはタールや一酸化炭素といった有害物質が大量に含まれているため、吸い続ければ健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
iQOSに関しても上述のように紙タバコと比較すると有害物質が9割以上軽減されているとはいえ、メンテナンス不足などが原因で有害物質が発生するリスクを否定できません。
その点電子タバコは、リキッドと呼ばれる液体を電気で加熱して発生した蒸気を吸うという仕組みのため、タールや一酸化炭素といった有害物質を気にせず楽しむことができます。
また海外から個人輸入した電子タバコであればニコチンが含まれている製品もあり、紙タバコや加熱式タバコから気軽に移行可能です。
もちろんニコチン入りの電子タバコを吸う場合は、周囲に配慮して吸うようにしましょう。
iQOS・紙タバコよりもコストがかからない
iQOSや紙タバコだと600円のタバコを1日1箱吸った場合、年間約22万円ものコストがかかることになりますが電子タバコに関してはコストを抑えられます。
イニシャルコストに関しては購入するデバイスにもよりますが、安いスターターキットで1,000円台から販売されているものも少なくありません。
またリキッドやコイルなどの消耗品に関しても、年間で50,000円前後に収めることも難しくないため、iQOSや電子タバコと比較するとかなりコスパが良いです。
灰や吸い殻が出ないから環境にもやさしい
iQOSや紙タバコの場合は吸うたびに灰や吸い殻といったゴミが出てしまいますが、電子タバコは灰も吸い殻も出ないため環境的にもやさしいというメリットがあります。
もちろんリキッドがなくなったら新しいものに交換する必要があるものの、30mlのリキッドであれば紙タバコ15箱分に相当するといわれているためほとんどゴミが出ません。
電子タバコには使い捨てタイプのものもありますが、使い終わるたびに捨てるのが面倒であればJUULなどの充電式電子タバコがおすすめです。
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iQOSと紙タバコの違いや有害性・コストの比較まとめ
燃やさず加熱して蒸気を発生させるiQOSは、紙タバコと比較するとタールや一酸化炭素といった有害物質が9割以上軽減されており、有害性についてはiQOSのほうが低いといわれています。
しかしiQOSもニコチンは含まれていることに加えて、その他の有害物質もゼロというわけではないわけではないため、吸い続けていれば何らかの健康被害は起こりうるでしょう。
コストに関しては専用デバイスなどを購入しなければならない分iQOSのほうがイニシャルコストがかかりますが、タバコそのものにかかるコストは紙タバコとほとんど変わりません。
もし喫煙にかかるコストを抑えながら健康にも気を遣いたい場合は、タールや一酸化炭素といった有害物質が含まれておらずコスパも良い電子タバコがおすすめです。
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