喫煙者の多くが、最近では禁煙化がどんどん進み禁煙スペースなどがなくなった事で、電子タバコに移行を考えているようです。
電子タバコの副流煙にも健康被害があるのでは?という声も上がっていますが、どうなのでしょうか?
結論から言うと電子タバコの副流煙による健康被害はありませんが、妊婦や赤ちゃんに影響がないとも言い切れません。
今回は、電子タバコの副流煙で健康被害はないのか?妊婦や赤ちゃんへの影響はないのか?について詳しくお話していきます。
電子タバコの副流煙で健康被害はないって本当?
電子タバコを使用する人が増えてきている中、電子タバコの副流煙による健康被害はどうなの?と考える方は少ないと思います。
なぜならニコチンやタールなどの有害物質を一切含まない電子タバコは、害がないと思っている方がほとんどだからです。
ここからは、本当に電子タバコの副流煙で健康被害はないのか?についてお話していきます。
電子タバコの副流煙で健康被害はほぼない?
冒頭でもご紹介した通り電子タバコの副流煙による健康被害はありません。
なぜ副流煙による健康被害がないのかというと、そもそも電子タバコ自体、副流煙が発生しない構造になっているからです。
電子タバコによって発生する煙は、紙巻きタバコとは違い水蒸気なので副流煙による健康被害はなく、安心して使用する事が出来るとされています。
日本ではニコチンが含まれているリキッドが販売されていないので、ニコチン入りリキッドを電子タバコに使用しなければ主流煙にも有害物質が含まれていない事になります。
そもそも副流煙って何?
口から吸引するタバコの煙を主流煙と言い、タバコに火を付けた部分から発生している煙の事を副流煙と言います。
副流煙と主流煙に含まれている有害物質はほとんど同じとされていますが、主流煙よりも副流煙は有害物質が多く含まれているんです。
紙巻きタバコを1本吸った場合だと30%~40%が主流煙になり、50%~60%は副流煙になると言われています。
副流煙の方が有害物質が多いという事が分かりますが、主流煙にも多くの有害物質が含まれているので副流煙さえ吸い込まなければ大丈夫というわけではありません。
海外では電子タバコの健康被害が問題になっている?
実際に世界保健機関のWHOは「電子タバコも紙巻きタバコにように規制をするべき」と警告を鳴らしているのをご存知でしょうか?
海外では電子タバコが販売禁止になったという事例もあり、現在では多くの国が電子タバコの健康被害について警告をしているようです。
しかし、海外の電子タバコ問題はニコチン入りリキッドに関する問題が多いのも事実。
粗悪品リキッドだったり、健康被害のある成分が入っていることもあるのでニコチン入りリキッドによる健康被害だけではないのですが、海外ではそういったニコチン入りリキッドによる健康被害を訴えている方が多数でており、規制対象になり始めているという話もあります。
電子タバコのリキッドに含まれている成分とは?
ここまでは、電子タバコの副流煙による健康被害はあるのか?についてご紹介しました。
有害性物質の発生が少ない電子タバコのリキッドにはどんな成分が含まれているのか、ここからは電子タバコのリキッドに含まれている成分について詳しくご紹介します。
「プロピレングリコール」
電子タバコのリキッドに含まれている成分1つ目は、「プロピレングリコール」です。
プロピレングリコールは、食品や薬品などにも使用されている成分で、保湿や乳化など色々な製品で使用されています。
普段から使用している化粧品や食品にも使用されている成分なので、この成分による健康被害はないと言えるでしょう。
「植物性グリセリン」
電子タバコのリキッドに含まれている成分2つ目は、「植物性グリセリン」です。
植物性グリセリンは、食品添加物として様々な用途で使用されていて、薬品や化粧品などの潤滑剤としても使用されています。
普段から口にしているものに含まれているような成分なので、この成分による健康被害もありません。
「香料」
電子タバコのリキッドに含まれている成分3つ目は、「香料」です。
よく耳にする単語だと思いますが、香料というのは食品に香りを付ける成分で、食品だけでなく香り付けとして様々なものに使用されています。
加工食品などにもよく使用されている成分なので、香料による健康被害はまずないでしょう。
リキッドに含まれる成分で有害物質は発生する?
電子タバコのリキッドはご紹介した3つの成分を調合し作られています。
どの成分も加工食品や化粧品に使用されており、現代の日本人に無くてはならない成分ですので、健康被害を及ぼすものは有りません。
しかし、身近な成分でもあるプロピレングリコールは有害物質を発生させるのではないかと考えられています。
実際に海外の医学雑誌に5V以上の電圧でプロピレングリコールを加熱すると発がん性物質が発生すると掲載されていました。
しかし、電子タバコの電圧は5V以下とされていて、電子タバコのほとんどが約3.5V程です。
なので、これらの成分による害はないとは言い切れませんが、普通に使用しているだけでは有害物質は発生しないと考えられます。
電子タバコによる妊婦や赤ちゃんへの影響は?
ここまでは、電子タバコのリキッドに含まれている成分についてご紹介しました。
最後は、電子タバコよる妊婦や赤ちゃんへの影響について詳しくお話します。
それでは、電子タバコよる妊婦や赤ちゃんへの影響について確認していきましょう。
電子タバコによる健康被害はまだ分からない
電子タバコの副流煙による健康被害はないとはいえ、現段階では電子タバコによる健康被害はまだ分かっていません。
電子タバコ自体、まだ歴史が浅く電子タバコによる影響はまだ未知数です。
妊婦や赤ちゃんにタバコ製品は良くないと言われているのが事実ですし、健康被害の内成分でも通常の使用方法と異なる方法で摂取すればどのような有害性物質が隠れているかわかりません。
はっきりとした有害性が分からない間は妊婦や赤ちゃんの近くや同じ部屋内で使用しない方がいいでしょう。
電子タバコを禁止している産婦人科もある
実際に、紙巻きタバコなどのタバコ製品などだけではなく、電子タバコも禁止している産婦人科があるようです。
まだ、電子タバコによる有害性が明らかになっていないので、妊婦や赤ちゃんに悪影響を与えてしまったらと考えての事でしょう。
電子タバコが妊婦や赤ちゃんへ悪影響である可能性がある以上は、妊婦や赤ちゃんの周囲では電子タバコを使用しないように気を付けましょう。
電子タバコの副流煙で健康被害はない?妊婦や赤ちゃんに悪影響?まとめ
今回は、電子タバコの副流煙による健康被害はないのか?や妊婦や赤ちゃんへの影響についてまとめました。
電子タバコの副流煙による健康被害はありませんが、電子タバコそのものによる影響はまだ分かっていないのが現状です。
電子タバコを使用する事で妊婦や赤ちゃんへ影響がないとは言い切れないので、電子タバコは妊婦や赤ちゃんの周囲では使用しない事をおすすめします。