VAPEといえば、自分の好きなフレーバーや煙の量などを楽しめるという、こだわりが映えるデバイスです。
VAPEにおいて、フレーバーや煙をコントロールするのが「コイル抵抗値」と呼ばれる設定です。
しかし、VAPE初心者の方にとっては、煙の量を変えたり、フレーバーを生かすためのセッティングをすることが難しいと感じるのではないでしょうか?
今回は、「コイル抵抗値」について詳しく解説します!抵抗値の計算方法や、コイルの巻き数、どのような種類のコイルを選べばいいのかについてまとめました。
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VAPEの「抵抗値」とは?
そもそも、VAPEに置けるコイル抵抗値とはどのようなものなのでしょうか。
抵抗値の基準値は、1.0Ω(オーム)から2.0Ωと言われています。
一般的に、2.0Ωより上の数値になると抵抗値が高いとされ、1.0Ωより低い数値になると、抵抗値は低いことを指します。
抵抗値の数値が高いと、電流の量が減るので煙の量が減ります。
逆に、抵抗値が低い場合は、電流が流れやすくなるため、煙の量が多くなります。
これらを算出することで、自分好みのセッティングができるだけでなく、VAPE本体に負担がかかりすぎていないかを把握することができます。
コイル抵抗値の計算
電圧(V/ボルト)、電流(A/アンペア)、抵抗(Ω/オーム)、電力(W/ワット)
の4つが抵抗値の計算に必要になります。
抵抗値は電圧÷電流で計算できます。
この法則は「オームの法則」と呼ばれ、中学理科で習う内容ですので、何となく覚えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
先ほども簡単に説明したように、電流は抵抗値が下がれば大きくなり、抵抗値が上がれば電流は小さくなります。
例えば、連続放電上限が25A、平均電力が3.7Vで最大4.2Vであるバッテリーの最大抵抗値を算出するには、
4.2V(最大電圧)÷25A(最大電流)=0.168Ω
このバッテリーの最大抵抗値は0.168Ωとなります。
0.9Ω以下に対応するコイルをサブオームといい、この場合はサブオームを使用して、爆煙のVAPEを楽しむことができます。
VAPEのコイルの種類はどうやって選ぶ?
基本的に、VAPEのコイルはどれを選んでもいいというわけではなく、扱うデバイスによって使用できるコイルの種類が決まっています。
自分のデバイスに対応できるコイルの種類を確認してから購入するようにしましょう。
VAPEは、コイルの抵抗値によって電流の大きさが決まります。
しかし、それぞれのバッテリーが流せる電流の範囲はあらかじめ決まっているので、その範囲内の抵抗値を持ったコイルでないといけません。
この計算も、先ほどご紹介したオームの法則で算出することができます。
コイルの巻き数はどのように算出する?
コイルの種類に「手巻きコイル」と呼ばれるものがあります。
自分でワイヤーを巻いてセットするコイルのことで、コイルを手巻きすることを「ビルド」と呼びます。
このコイルの巻き数などを調節することによって、コイル抵抗値を調節できます。
コイルビルドを行うことで、自分好みのカスタマイズをすることができますが、手巻きコイルを使う場合は、ビルドされたコイルが使用できるリビルダブル・アトマイザーの使用と、抵抗値などから巻き数を算出する必要があります。
コイルの巻き数は主にツールを使う
コイルの巻き数で抵抗値を調節する場合は、目標とする抵抗値から逆算してコイルの巻き数を算出します。
これは計算式を使うよりも、抵抗値メーターを使って調節したり、ツールアプリやサイトに数値を入力すると、正しく算出できます。
抵抗値計算ツール:coiltoy.ermeso.com
抵抗値計算アプリ:Vape Tool
・使用するワイヤーの種類
・ワイヤーの太さ
・ワイヤー間の幅
・コイルの内径
・シングルコイルかダブルか
・出したい抵抗値はいくつか…
などを記入するとコイルの巻き数を算出してくれます。
コイルの巻き数は、使用するコイルやワイヤーなどによって変動するため、ツールなどを使用して算出しましょう。
様々なコイルの巻き方
コイルには様々な巻き方があり、巻き数や巻き方によって味や風味が変わってきます。
ここでは軽く紹介しますが、様々な巻き方を試してお気に入りを見つけましょう。
マイクロコイル・・・ワイヤーを開けずに巻いたコイル。スペースドコイルに比べ抵抗値が低く、保温性が高い、煙量が多い
スペースドコイル・・・一定感覚をあけて巻いたコイル。マイクロコイルに比べ高抵抗で煙量は少なめ
パラレルコイル・・・2本のワイヤーを並列で巻く巻き方。単線のワイヤーが2重になるので抵抗値は半分
ツイストコイル・・・ワイヤーをねじって作るコイル。抵抗値は半分になり、表面積が増えるため味が出やすい
参考:音と煙と自然の中で・・・
爆煙VAPEを楽しむための抵抗値は?
最初に説明したように、爆煙でVAPEを楽しむ場合は、少ないコイル抵抗値に設定する必要があります。
0.9オーム以下になるように巻かれた「サブオーム」というコイルを使用すると、VAPEは「爆煙」の状態を作り出すことができます。
抵抗値を低くすればするほど、多くの煙を出すことができますが、もちろんその分本体への負担が高くなり、劣化などのリスクが増しますので注意しましょう。
爆煙を作り出すには、高い電力が必要になります。ここで登場するのがワット数の計算です。
ワット数が高いと爆煙VAPEを楽しめる
電圧を上げてコイル抵抗値を下げることでワット数が高くなります。
ワット数が20~30W以上になると、爆煙の状態を作ることができるといわれています。
ワット数は、電圧×電圧÷抵抗で算出することができます。
例えば、バッテリーの最大値が4.2Vで抵抗値が1.2Ωならば、
4.2V×4.2V÷1.2Ω=14.7W
となります。
電圧を上げて、抵抗値を下げるとワット数が高くなります。
抵抗値の下げ過ぎには注意
抵抗値を下げることで爆煙を楽しむことができますが、抵抗値を下げて使用する場合には注意もしなくてなりません。
抵抗値が低いと、急激に電流が流れて負担がかかり、バッテリーの消耗が激しくなります。
リキッドも消費量が増えコイルも消耗し、バッテリーと合わせてランニングコストが高くなります。
さらに本体の発熱、最悪の場合爆発する可能性もあるため、安全な範囲でのみ抵抗値を下げるようにしましょう。
VAPEのフレーバーを味わうための抵抗値は?
VAPEのフレーバーを楽しみたい場合は、抵抗値を高く設定しておくことをおすすめします。
抵抗値をあげることで、煙の量が少なくなり、リキッドの味を濃く出すことができます。
リキッドのフレーバーを楽しむときは、1.0Ω以上のコイル抵抗値に設定するようにしましょう。
抵抗値が低いと爆煙だが味は薄い
すでに述べたように、抵抗値が低い方が煙量は増し、逆に味は薄くなります。
これは一気にリキッドを蒸発させることが理由で、抵抗値が高ければリキッドがゆっくり加熱されるため濃い味わいを楽しむことができます。
フレーバーを味わいたい方、ランニングコストを下げたい方は高抵抗値で使用しましょう。
コイルのメーカーでも味は変わる
VAPEにはそれぞれ対応するコイルが決まっています。
適当なコイルや、質の悪いコイルではいい味、煙を楽しむことができず、故障の原因となってしまいます。
自分で適したコイルを作れば世界に一つのVPAEを作ることができますが、慣れないうちは様々な既製品を試してみるのもいいでしょう。
コイルを長持ちさせるためには
せっかく気に入ったコイルが作れたのなら、なるべく長く使いたいですよね。
続いては、コイルを長持ちさせるためにはどんなことに気をつければいいか解説していきます。
リキッドを注入してすぐには使わない
コイルを加熱する際には、リキッドが十分に染み込まないと空焚きの原因となりコイルの損傷が激しくなります。
損傷したコイルは交換しなければならず、使用を続けると思わぬ事故の原因となります。
コイルを長持ちさせるためには、リキッド注入から10分程度は置くようにしましょう。
リキッドはVGが少ないものを使用
VAPEで使用するリキッドには、プロピレングリコール(PG)と植物性グリセリン(VG)の2つの成分が含まれています。
このうちPGは味は香りに影響し、多いほど味や香りを強く楽しめます。
VGは多いほど煙の量が増えますが、粘り気が高いためリキッドの染み込みを遅延させます。
空焚きしてしまうリスクが増えるため、コイルを安心して長持ちさせたいのならVGの割合が高くないものを選ぶといいでしょう。
気軽にフレーバーも爆煙も楽しむなら
ここまで説明したように、ビルドコイルを使って自分好みのカスタマイズを楽しむことがVAPEの醍醐味ではありますが、初心者の方はなかなかハードルが高いと思うかもしれません。
もしくは、カスタマイズしたVAPEも好きだけれど、もっと気軽に使えるデバイスもほしいと考えている方もいらっしゃるのでは?
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VAPEのコイル抵抗値の計算方法|まとめ
VAPEのコイル抵抗値は、オームの法則を使って求めることができます。
・抵抗値は電圧÷電流で計算できる
・爆煙VAPEを楽しむならワット数を電圧×電圧÷抵抗で求める
・抵抗値が低いと煙の量が増える
・抵抗値が高いと煙の量が減り、フレーバーをより楽しめる
VAPEは自分好みの吸い応えにカスタマイズすることができるのが魅力ですが、初心者の方は、まずはPOD型のJUULで気軽にVAPEデビューするのもおすすめです!
自分にはどんな吸い応えの物があっているのか、爆煙を楽しみたいのか、ぜひ気に入ったデバイスを探してみてください。